■■ ピアノのレッスン

子供の教育 お稽古事

 

日本で「ピアノを習っています。(習わせています。)」と聞いてイメージするのは、ふわふわのドレスにぴかぴかのエナメルの靴、そして花束。そう「発表会」のイメージですよね。でもここマレーシアでは、ピアノといえば「グレード試験」です。

 

マレーシアにも日系大手のヤマハ音楽教室が街のあちこちに教室をだしていますが、ヤマハには独自のグレードシステムがあります。一番小さい3歳児向けのコースが9か月。その後2年、2年のコースで合計4年間音楽を勉強した後に、ピアノかエレクトーンを選択し受けるのがグレード9です。(一番下はグレード13からですがマレーシアでは普通は受けないようです)グレード9から8,7,6、5とレベルがあがっていきますが、グレード5より上は音楽の専門家、指導者となる人が対象だそうで子供たちは「まずはグレード5まで」を目標にとがんばっています。ピアノ、エレクトーンだけでなく、ギターなど他の楽器でも検定が受けられます。試験に受かればサーティフィケイト(証明書)がもらえ、よい点数を取るとDISTINCTION,MERIT、合格ならPASSです。

 

 年齢が上がってくると、グループレッスンと同時に個人レッスンもすすめられるようになります。「ヤマハのグレードは日本で作られたもので、海外では通用しない」と考えるローカルの親御さんの間では、子供をヤマハに通わせながらなおかつABRSMのグレードを取らせたいと考える人がいます。ヤマハもそうした要望に対応するために、グループレッスンとば別に個人レッスンでABRSM受験用のレッスンを行っています。また個人で音楽を教えている先生もABRSMをすすめる先生が多いようです。

 

 ABRSMAssociated Board of the Royal Schools of Musicの略で日本語では英国王立音楽院検定と呼ばれています。エリザベス女王を総裁とする特別公益法人で、毎年世界80か国60万人もの人がこの検定を受検するそうです。実技と筆記の試験がありますがそれぞれ日程も受験料も異なります。ピアノを始めたばかりの初心者から受けられますが、ヤマハのグレード9とABRSMのグレード2がだいたい同じレベルだそうです。このレベルだと、まだまだ初心者ではあるものの、かなりピアノらしく曲が弾けるようになっています。(親としては 「よくここまでやめずに来てくれた。」と思ってよいレベルではないかと。笑) 一年にひとつずつ上のグレードを受けることができますが、もちろん才能のある人は飛ばしてもっと上を受けることもできます。グレード8が英国の音楽大学の受験の基準となるそうです。

 

同じくマレーシアで人気のある英国の検定としてはTCLがあります。Trinity Collage Londonの略です。

また最近人気が出てきたAMEBThe Australian Music Examinations Boardの略でオーストラリアの検定です。

   

グレード8を取った後は、指導者、演奏者志望の上級者向けにはディプロマ(免許状)を取るための試験があり簡単な順からディプロマ、ライセンシエイト、フェロウシップだそうです。ヤマハにも海外の音楽大学と提携して音楽を専門に学びたい人のためのコースが準備されています。

 

お稽古にかかる費用ですが、ヤマハのグループレッスンは日本で受ける半額程度ではないでしょうか。一番小さい子のクラスで月70RMから、レベルが高くなると月謝も上がっていきます。個人レッスンは、入門レベルで一時間50RMくらいからでこれもレベルが上がればお月謝もあがります。レッスンの時間は30分、45分、60分と先生の方針やレベルによるようです。

   

マレーシア人の先生に教わると説明は基本的に英語です。ですから英会話の得意ではない小さな子供さんを持つ親御さんには「細かいところが伝わらない」という不満も出てくるようです。日本人の駐在さんの奥様の中には、音大を出た方も少なくないそうで、そういった日本人の先生に(法律上は公にはできませんが)教わっている方も少なくないようです。でも会社命令で急に日本に帰国ということもありますし、「数年の間に先生が何人も変わった」という体験をした知り合いもいますので、そこのところは最初から覚悟しておいたほうがいいかと。その点マレーシア人と結婚している日本人の先生なら長くおつきあいできるのではないでしょうか。 また日本人駐在員家庭の多く住むモントキアラには日本人の先生が日本の教材で教えてくれる音楽教室があります。

 

グレード試験は、課題曲の中から試験官が指定した曲を演奏するという形で実施されます。一人の持ち時間は低いグレードでは十分ちょっとという短い時間です。ですから課題曲も曲の一部分を抜粋したものですし、繰り返し部分はそのまま繰り返さずに演奏します。せっかく習っているのだから、日本の子供たちが発表会で演奏するような長めの曲を一曲、 最初から最後まで聞いてみたいものだ。」と親からすると不満が出てきます。

 「日本にいるおじいちゃん、おばあちゃんが知っている曲をスカイプで聞かせてあげたいし、、、。」って。そんな時は試験の課題曲や先生の選んでくれた練習用のテキストだけでなく、日本でよく演奏されている曲の楽譜が欲しくなります。でもマレーシアで楽譜をさがすのはたいへん。そこでインターネットです。「ピアノ楽譜ダウンロード」とでも入れて検索すれば、有料で最新の曲が入手できるところがいくつも見つかりますし、さらに「無料」と付け加えれば、古くなって著作権が切れた有名な曲がたくさんあります。

    

ピアノを専門にする方からすると「ピアノは消耗品」なのだそうですが、子どものお稽古に高い新品ピアノを買える家庭はそれほど多くないのではないでしょうか。まして駐在さんなど、いつマレーシアを離れなくてはいけなくなるかわからないおうちではなおさらです。そんな場合、日本に帰国される日本人家庭から中古ピアノを譲ってもらうことが多いようです。我が家でも最初のピアノはJalan Jalanの掲示板にお世話になって帰国する駐在さんから譲っていただきま した。日本人会の掲示板にもよく貼りだされています。

2代目はピアノの先生の薦めで、セレンバンのピアノ専門店で購入。KLより1000〜2000RM安いのだそうです。

   

ディジタルピアノの場合調律は必要ありませんが、ピアノを購入した場合定期的(理想的には半年に一度、最低でも一年に一度だそうです)に調律してもらわなくてはいけません。マレーシアにもピアノの調律を仕事としている人がいます。ピアノを買えば、調律の人も紹介してもらえます。KL近郊での料金は一回につき80〜120RMほど。

またピアノの中には、湿気を防ぐために棒状の電気ヒーター(24時間つけっぱなし)と、虫除けを入れます。

 

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